年の瀬になるとコンビニでも見かけるようになる〝おせち〟。
最近の主流は〝冷凍おせち〟冷凍技術の進化により、美味しいまま冷凍できるので
凍らせて家に届けてくれる。
▼ 人気の冷凍おせち(早割あり)をチェック
共働きの家庭ではおせちを作る時間も少なく、おせちは買うものとなってる傾向が強い。
2万も3万、京都老舗の料亭おせちになると10万超え。出費のわりにすぐ食べ終わる・・・。
特に夫婦二人で、量もあまり必要なく、もしも簡単に作れるなら作った方が遙かに経済的で、絶対に美味しい。
ち、いうわけで今日は簡単に自分で作ってみよう。
好き嫌いもあるだろうけど、まずは5品だけ
おせちは種類が多いから難しく感じるだけ。まずはこの5品を作るだけで、お重の中は見事に整う。
●数の子
●子持ち鮎
●海老
●かまぼこ
●鰤塩焼き
以上5種類と、あとはスーパーなどで売ってる出来合いを買い足す。それだけでお重の中は立派なおせちになる。
僕は懐石料理を作っていた(今もなお現役)ので、売り物のおせちを先日作った。
売り物は食材の量も多いので大変だけど、5品に絞って作るなら、半日でできるかなと。
レシピや作り方はほぼ同じ。特別な調理器具は使わない感じなので簡単に始められると思う。
数の子は想像よりも簡単
数の子ってご存じニシンの子。ほとんどがスーパーなどで塩漬け真空で売られている。
カリッカリッと歯ごたえ。おせちの主役級。コレさえあればおせちになる定番アイテム。適当な量と大きさを買ってきたら、まずは塩抜き。
保存が利くようにかなり濃度高めで保存されているのでそのままでは食べられない。
なので薄い塩をまぜた塩水に浸ける。浸透率を使って濃い塩味が抜けていく。半日くらい浸けて、塩水を新しものに取り替える(3回くらい)
あとは表面に薄い膜(皮)がついているので指先と爪を使って上手に除去する。
良い塩梅で塩が抜けたら、出汁に浸けあとは冷蔵庫で放置。
子持ち鮎の甘露煮 小さめの鮎が食べやすい
もしも子持ち鮎を売っていたら即買おう。まぁ子持ちで無くとも良いけど。
大きな成魚よりも小ぶりな鮎の方が骨が柔らかく、食べやすいので15センチ以下の鮎が良い。
鮎はうろこが無いので軽く水で洗ったら、軽く焼く。コンロの魚焼きで十分。火が通りやすく焼きすぎると丸焦げになるので表面が乾く程度。眼が白くなる(目安)
出汁で煮込む。沸騰したら弱火。出汁がコッテリしてくるまで炊く。
海老は何海老を選ぶかで豪華さが決まる
伊勢エビや車エビ、ブラックタイガーに赤海老などいろいろな種類の海老が売られていて、正直どの海老を買えば良いのか迷うかも。
おすすめは〝もえび〟地方では赤足海老とかクマエビとか言われる足が赤い海老。皮が薄く、塩焼きにすると皮むかずそのまま食べられる。
甘い身と食べ応えある大きさ、価格を考えるとコスパの良い海老。見つけたら買おう。車エビや伊勢海老が正月の定番だけど無駄に高い。
もし、自宅にキャンプ用の七輪でもあるなら軽く焼いてみよう。炭で焼くと遠赤外線効果で更に甘味が増すから。
実はかまぼこって “蒸すだけで作れる”
かまぼこはもしかすると買った方が早い。いや、絶対に早いし、お手軽だ。でも、手作りできる事を知る良いチャンスかも。
たまに〝○○すり身〟とか売ってるの見たことあると思う。
白身すり身とか、鰯のすり身とか。土地土地で中身の違うすり身を売ってる。そのすり身を蒸すだけでかまぼこは出来るし、お椀の種にもなる。とても便利。
たいていのすり身には味もついていて、カタクリ的な固まるための〝つなぎ〟も入ってるためすり鉢でなじませるために軽くグリグリする。
場合によっては具材を混ぜたりして、型に流し込んで蒸しても良いし、型がなければ、ぐつぐつのお湯にスプーンですくって落とせば固まる。
さつま揚げは具材を入れて形成し、低温で揚げるたもの。すり身っで天ぷらも出来るって事。
このすり身に色粉をいれて赤くすれば赤いかまぼこができる。白と赤の2種類つくれたら、紅白の正月らしいかまぼこが出来上がる。ふっくら上品に出来上がったら売ってるのより数倍美味しいはず。
絶対外せない、鰤の塩焼き
最後は鰤。これは魚屋さんで切り身を買ってきて焼くだけ。
超簡単。しかも、存在感は抜群で、脇を陣取るだけでおせちが超豪華に見える。
ひとつだけポイントを言えば、青物の魚なので、足が速い。赤身の所は次の日には黒く変色する。
匂いが出やすい。腐ってる訳ではないけれど、青物の宿命なんだ。なので、〝霜降り〟しておこう。
霜降りって熱湯に15〜20秒くぐらせて氷水へ。こうすることで、血や汚れが落ちて、臭みが一気に軽くなる。ただそれだけ。簡単でしょ?軽く塩をふってラップかけて1時間冷蔵庫で放置。あとは焼けば良い。
鰤はしっかり焼くと身がパサパサになってしまうので強火でさっと焼く方が美味しく食べられる。コレがコツ!焼けたらゆずの皮をおろし器でけずってふりかける。いつもの鰤からグッと特別な鰤になる。
ここまでできれば 立派なおせち料理
あとはお好みで黒豆やくぎ煮、栗の渋皮煮などを買ってきて一緒に盛ると立派なおせち料理出来上がる。量にもよるけどこれくらいなら5000円かからないと思う。
安くて、簡単で、美味しくて、たくさん食べられるなら作らない理由は無いよね。
調味料で味が変わるので、好みの味付けで頑張ってみて欲しい。
おせちづくりは難しいと思われがちだけど、やってみると難しい部分はそう多くない。
ほんの五品を丁寧につくるだけで、正月の食卓は、どこか懐かしく、そして誇らしいものになる。
「買うおせち」も良いけれど、一年の始まりを 自分の手で整える贅沢 を、今年は味わってみてはいかがでしょうか。
もしも気が向いたらうちの店のおせちも見てやってください