壱岐という島に、かねてから強烈に惹かれていた理由がある。
ある日、テレビで耳にした言葉──
「日本は壱岐から始まった」
この一言が脳裏から離れなかった。
唐津の沖に浮かぶ小さな島。ついでに行ける場所ではない。だからこそ「行く」と決めてから三年。ようやく、人生で初めて壱岐に上陸した。
博多・唐津から船でおよそ60〜90分。
島は端から端まで車で20分ほど。高い山がなく、風がそのまま肌を刺す。少し風が強いと船は止まるらしい。
沖縄ほど環境が劇的に変わるわけではなく、静かに、淡々と島へ吸い込まれていくような上陸だった。

■ メインイベント「原の辻遺跡」へ
レンタカーを借り、迷わず向かったのは 原の辻遺跡(はるのつじいせき)。
弥生時代の知識ゼロの僕らが眺めても、正直「5分で終わりそう」。せっかく来たのにこのままではもったいない。
そこで今回は、生まれて初めて 有料ガイド をお願いした。
時間ぴったりに現れたガイドさんは、開口一番、
「情報量が多いので早めにいきますね」と笑顔で宣言。
そこから怒涛の40分。2000年前の“メッセージ”が、次々と言語化されていく。
■ 〝出土品から用途を読む〟という面白さ
動物の骨の形状、魚の骨の折れ方、出土した場所──
それらから「食用」「占い」「ペット」などの用途を推定するという。
学問とは、とんでもないロマンの積み重ねなんだと感動した。
言葉が無かった時代に、どうやって外から来た人々と共に文明を築いたのか。
どうやって意思疎通したのか。
知れば知るほど、逆に謎が深まり、もっと知りたいと思えてくる。
■ 『魏志倭人伝』に記された“壱岐国”
今回、初めて知った。
三国志の一部に、壱岐の様子が記されているという事実。
『魏志倭人伝』に残る言葉が、2000年前の壱岐を知る唯一の手がかり。
あとは地中に眠る断片的なメッセージを拾い集めるしかない。
学者たちがどれほど膨大な時間をかけて、1つ1つ謎を解いているのか。
「今生きているうちに、どこまで壱岐の真実に近づけるのか」
そんなロマンがぎゅっと詰まった島だと知った。
■ 旅の途中で訪れた “一支国博物館”
今回の旅行は、宿とフェリーと町歩きツアーがセットの一泊プラン。(宿泊リンク)(フェリーリンク)
ただ翌日の天候が怪しいとのことで、急遽
一支国博物館をガイド付きで巡るプラン に変更してくれた。
こんなに柔軟に対応してくれる旅行会社があるのかと驚くほど。
結果、歴史ファンにはたまらない「超最高!」
ほらほげ食堂



島の魅力的な料理を紹介しておきたい。
二日滞在できるなら肉と魚を楽しみたいところなんだが、1日しか時間がなければ魚料理一択だろう。
港から車で15分くらいのとこにある〝ほらほげ食堂〟さんを訪ねてみた。
一押しの料理はなんと言っても豪快な〝ウニ丼〟ちょっと意表をつかれたのがアジフライ。
大きなアジフライはボリューム満点。これだけでおなかいっぱいになるメニューだった。
定食メニューが豊富でとてもリーズナブル。サザエなんか高級食材が定食にでてくるあたりが〝島料理〟ぜひお試しあれ。
■ 現地ガイドは“旅の概念を変える”
うちのお店に来ていたお客さんが言っていた。
「旅をするなら絶対に現地ガイドを雇った方がいい。
理解度が段違いに上がって、旅の価値が10倍になる」
本当にその通りだった。
知っている人の言葉が入るだけで、旅は深く、濃くなる。
今回の壱岐はまさにその体験だった。
結果、声を大にして言いたい。
壱岐、最高!!
壱岐が気になっている方へ。
このガイドさん、本当におすすめです。